結局、ポップカルチャー。

書きたいことを書きたくなったら書くブログ

映画『花束みたいな恋をした』考察、ふたりの5年とこれから

以下、ネタバレを含みます。 『東京ラブストーリー』、『最高の離婚』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』など、数々の名作を生み出してきた坂元裕二が脚本を手がけ、『カルテット』でもタッグを組んだ土井裕泰が監督を担当した『花束みたいな…

Mom『スカート』

才能あるミュージシャンというものは、本当にとめどなく現れる。それは聴いている我々にとってすれば幸せなことであるし、ともすればミュージシャンにとっては残酷な現実である。 今回紹介するMom(マム)もまごう事なき才能の持ち主だ。彼について僕が知り…

小沢健二『シナモン(都市と家庭)』

ゆっくりゆっくり書いていたとある記事がなぜか下書きから消失して意気消沈しているため、気分直しに短めにひとつ記事を書こうと思う。 そして今日は10月31日、そうハロウィンだ。と、いうことで今日はハロウィンソングの金字塔といっても過言ではない小沢健…

aiko「明日の歌」

aikoが発表してきた作品のなかでも11枚目のアルバム「泡のような愛だった」の完成度の高さは、Top3に入るのではないかと思う。 まずアルバム名の「泡のような愛だった」というタイトルが素晴らしい。アルバム内には「君の隣」や「染まる夢」のような恋や愛の…

徳利『徳利からの手紙』

このブログの一番最初のエントリーの書き出しの一文目から誤字があったことに気づき、膝から崩れ落ちた。 ということで、今回は「膝から崩れ落ちた」というパンチラインを残した空前絶後の名曲『徳利からの手紙』を紹介したい。 最近では、tofubeatsがYouTub…

ザ・ぷー『ナニコレ』

まずはじめに伝えておきたいのは、私は歌詞にこめられた世界や哲学、物語についてあれこれ考えることが好きだと言うことだ。そしてそれを踏まえたうえで、今回紹介するザ・プーチンズのナニコレの歌い出しの一節を紹介したい。 3,2,1 Fight! ぐうぐうぴろぴ…

秦基博『僕らをつなぐもの』

歌い出しの一行でその曲の世界へと引き込む魔法のような曲が、数は少ないけれど、この世界にはある。 そしてそんな曲に出会えたとき、今まで生きていてよかった、と大げさじゃなく思えるほどの感動を覚えるのだ。 秦基博の「僕らをつなぐもの」は、そんな魔…

又吉直樹『劇場』

一気に読ませる軽やかさがあるにもかかわず、その内容に胸が苦しくなって、思わず一度本を閉じて深呼吸をひとつ。 『劇場』を読んでいて、何度この動作を繰り返しただろうか。 先に読んでいた友人が二人いたので、どうだったか聞いてみると、評価は半々だっ…

YODAKEE『Be Your Lovely』

ブログを始めて見ました。 どうせ誰も見ていないだろうけど、今書いているこの文が、回り回っていつか誰かに届けばいいなと思っています。 つまり、今これを読んでいる時点で、まずは僕の念願は叶っているわけで、次の願いはこの文を最後まで読んでもらうこ…